経営コンサルティングファーム、プロレド・パートナーズのオフィス移転プロジェクトです。
インターオフィスは、プロジェクトマネジメントからデザイン、内装工事、家具の手配までを一貫して担当しました。
単なる表層的なデザインや部分的なサービスに留まらず、クライアントと共にオフィスの在り方そのものを議論。設計はもちろん、工事コストや費用対効果を精緻に検証するコストマネジメント、既存什器の転用計画、移転スケジュールの調整など、多角的なサービスを提供しました。
新オフィスは約550坪のワンフロア。長方形のシンプルな形状を活かし、北東側に広がる眺望を最大限に取り込む計画としています。フロア中央には、エレベーターから直線的にアクセスできる大きなウェルカムエリアを配置。眼前に広がる景色とともに来訪者を迎えます。左右に配置されたミーティングルームのシンメトリーな構成は、格調と信頼感を演出。一方で、温かみのある素材や家具、丁寧に調整されたディテールが親しみやすさを添えます。
ガラス間仕切りを窓面からセットバックさせることで、来客エリアからの眺望を維持しつつ、左右の執務スペースの連続性を確保しました。来客エリアと執務エリアの適度な視覚的つながりにより、人の気配が感じられる関係性も生み出しています。
執務スペースは、直感的に利用できるシンプルなゾーニングを基本に設計。個室やバックヤードはコンパクトにまとめ、広いオープンスペースを確保しました。コア側にはロングスパンのワークステーションを配置し、効率的に席数を確保。窓側には集中作業エリアやオープンミーティングエリア、ラウンジなど、多様な働き方に対応できるエリアを設けています。両者の間にはブース型家具やカーテンを用い、開放感を損なわずにプライバシーを確保できる場をつくりました。
コンサルティングという無形サービスを扱う企業にとって、「らしさ」を空間で表現することは容易ではありません。しかし、クライアントとの対話を重ねる中で、プロレド・パートナーズの本質は「ここで働く人々」そのものであると感じました。そのため、できるだけ居心地よく働くことができ、互いの存在を感じながら共に過ごせる空間を目指しました。人々が行き交い、成長し、それぞれのパフォーマンスを発揮することで初めて完成するオフィスだと考えています。
- Project Member
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設計 インターオフィス
施工 インターオフィス(C工事)、大林組(B工事)
PM ティーズブレイン
- Partners
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撮影 見学友宙
- Spec
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東京都港区














