社内託児施設 ビル内移転計画
企業主導型保育事業の助成金を取得したうえで、保育環境の向上と子育てしながら安心して働ける職場環境を整えることを目的として実施された社内託児施設のビル内移転計画です。インターオフィスは設計・造作・既製家具・移転作業の全てを担当しました。
会社全体で子育てを支援し、ともに育んでいける体制を確立し、子育て世代が働きやすい環境を整備することで離職率の低減へとつなげます。
託児施設の計画地は、都会の高層ビルの一室という場所柄、子供達に自然や季節を感じる空間となるよう、森と海をモチーフにした2つの世界を創造しています。さらに、日々成長する子供達の好奇心を掻き立てるような仕掛けを各所に散りばめています。
受入口に大きなアーチ型のゲートを作ることで子供達の世界(保育室)と大人の世界(オフィス)の明確なエリア分けをし、お互いの気持ちの切り替えを促します。子供達にとって親と離れる寂しさを楽しいことが待っている期待感へと変える設えをしています。
また、職員室は、デスクワークをしながらでも子供達の様子が見通せる位置に大きな窓をつけ、安全面に配慮するとともに、絵本にでてくるような家をイメージした意匠の窓とドアにすることで、世界観の統一と子供達への親しみやすさを考慮しました。
月齢によるエリア分けは、収納家具の配置を変えることで、保育人数に応じた広さへ自由に調整することができます。
収納家具は、子供達の個人収納や遊具入れなどフレキシブルに対応できるシンプルな形状であるとともに、保育士の見通しの効く高さに設定しています。
全体的にアーチや円形を多用することで温かみや優しさを感じる空間デザインとし、さらに機能面・安全面においても十分配慮をすることで安心して利用できる空間づくりをしています。
- Project Member
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設計・造作・既製家具・移転作業: インターオフィス
- Spec
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東京都渋谷区