Career Interview
E-Commerce
M.K
ECサイトは、作り手とお客様の懸け橋。 伝えることで、「良いものづくり」の循環を生む。
EC事業立ち上げの2年後に入社したM.K。インターオフィスのECサイト「MAARKET」の黎明期を、無我夢中で走り抜けてきた。人とモノをつなげ、本物のデザインを見つけられる「市場=マーケット」を目指すそのサイトは、どのようにつくられてきたのか?
「ECサイトは、作り手とお客様をつなぐ架け橋。自分たちの言葉で、アイテムに込められた物語を伝えていきたい」という彼女の言葉から、その一端を垣間見ることができる。
はじまったばかりのECサイトは、可能性に満ちていた
親がプロダクトデザインに携わっていた影響もあり、小さいころからものづくりが好きでした。大学を卒業したあと夜間スクールに通い、建築を専攻。都市計画から家具までの幅広いスケールを行き来するなかで、人の暮らしにより身近なインテリアへの興味が増していきました。
数多くのデザインにふれるうち、世の中にある“良いモノ”をさまざまな形で広め、届けていく仕事に就きたいと考えるようになったんです。そのためにできることを探す一環として、在学中には花卉業界でインターン。花の生産者とお客様をつなぐ、ECサイトやコンテンツ制作の仕事を経験しました。
そうしたバックグラウンドを経て出会ったのが、インターオフィスのEC課というポジションです。もともと好きだったブランドや歴史のある名作家具など、自分が心からお届けしたいと思える商材をたくさん扱っていたのが、入社の決め手でした。当時は、EC事業が立ち上がって間もないタイミング。伸びしろのあるMAARKETと自分を重ねて、ここで成長していきたいと感じました。
「ここで買いたい」と思ってもらうための、発信の工夫
EC課は少数チームのため、入社2年足らずでも幅広い業務に携わることができました。なかでも特に楽しいと感じたのは、コンテンツページの制作ですね。たとえば、自社でスタイリングの撮影を行ったり、デザイナーにフォーカスした記事を書いたり。あらゆる見せ方・伝え方ができるのは、オンラインショップならではの面白さです。
ほかのショップで販売されている商品もあるからこそ、お客様には「MAARKETで買いたい」と感じていただくことが重要。せっかく素敵な商品なのに、一般的な情報しか含まれない紹介文が添えられているだけでは、誰の心にも刺さりません。ビジュアルや文章にオリジナリティを出すことで、MAARKETならではのEC体験を生むのです。マネージャーも「きれいな文章、うまい文章を書く必要はなくて、それぞれの色が出ていればいい」と言ってくれるので、私なりの発信ができたらと思っています。
MAARKETの強みのひとつは、インターオフィスというバックボーンがあること。ローンチして間もない家具ブランドや新商品を、いち早く取り扱えるのはうれしいですね。新作発表会や展示会で、デザイナー本人から製作秘話を聞いたりすると、「こういう物語をお客様にしっかり伝えていかなきゃならない」という使命感がふつふつと湧いてきて、以降のPRにはとても力が入ります。その商品が売れたときには、いつも以上にやりがいを感じました。
私たちの仕事は、良いモノを届けて、多くの人の暮らしをより豊かにするお手伝いをしていくことです。その一方で、作り手に良いものづくりを長く続けてもらうための貢献がしたい、とも強く思います。遠く離れた作り手とお客様を結びつけることができるのが、ECサイト。MAARKETを通じて、商品やブランドのファンを増やしていけたら何よりです。そうしたよりよい循環を生む懸け橋として、いまできることをつねに模索しています。
人やモノと真摯に向き合って、その魅力を遠くまで届けていく
インターオフィスは長年、法人向けの事業を中心に行ってきました。リテール部門はまだ歴史が浅いため、これからの展開が楽しみな一方、ノウハウが蓄積されていないゆえの苦しみもあります。
前例がないぶん、自分なりに外から知識を取り込んで、ブラッシュアップに取り組んでいかなければなりません。たとえば、他社のECサイトで買い物をするだけでもたくさんの気付きが得られます。もっともっと家具の知識に明るくなれば、きっといままでにないアピール方法を思いつくこともあるでしょう。自分の成長が、インターオフィスのECの成長に直結しているんです。
良いインプットをもたらしてくれるのは、社外だけではありません。社内での、部署の垣根を越えたコミュニケーションも私は大切にしています。インターオフィスは中途社員が大半を占めており、そのバックグラウンドもさまざま。
家具という軸を持ちつつ、幅広い視点を学べるのは、大きなアドバンテージだと思います。業務の枠超えて、お互いにいいと思ったショールームやコンテンツなどをおすすめしあっています。
正解のない「Good design」を目指していくためにも、そうやって多方面へアンテナを張り、感性を伸ばしていくことが大切。これからも人やモノと真摯に向き合って、その良いところを見つけながら、遠くまで広げていくような仕事をしていけたらと思います。